神戸頭部研究会 代表世話人 
榮昌会吉田病院 放射線科 森勇樹

 神戸頭部研究会は1986年発足以来、数々の「何でや!」を皆さんと一緒に考えて参りました。現在は“病理から考える…”というテーマで基礎から画像までを皆さんといっしょに見て、考える勉強会を開催しており、大阪・姫路・淡路等遠方から来られる方や新卒技師をはじめコメディカルを中心に多くの職種の方に参加して頂いています。更に新しい世話人も増え益々充実した研究会ですので、是非ご参加頂きますようお願い致します。
 
  以前、(社)日本放射線技師会雑誌の紙上講座を製本化した“脳細胞増殖講座”という冊子を発刊しました。その現代版として“続 脳細胞増殖講座”を現在企画、編集中ですのでご期待下さい。
 
 開催日 : 定例会 毎月第二水曜日  19:00~21:00
 会 場 : 神戸市立兵庫勤労市民センター第3会議室(平成23年より)
 会 費 : 500円
 連絡先 : 榮昌会吉田病院 放射線科 森勇樹
      tel 078-576-2773  fax 078-577-2792
第330回 神戸頭部研究会のお知らせ 
日の暮れるのも遅くなり、寒さの中にも、ようやく春の気配を感じる頃となりました。早く暖かい季節になって欲しいですね。
前回の定例会では、もう定番となりました「seri.こんな症例ありました」と新しいシリーズ企画!!「seri.今さら聞けない・・・」の2本立てて進めました。
前半の「こんな症例・・・」では、脳動脈瘤の症例を提示し血管内手術の術式や各デバイスの使用方法を説明いただきました。
特に頚部がワイドネックの場合には大変工夫が凝らされた数種のデバイスに感心しましたね。
更に日本では数施設のみで用いられるメッシュタイプのデバイスには驚きました。
また、内頚動脈瘤の治療後にみられた遅発性脳内多発性病変の紹介ではデバイスのポリビニルピロリドンがデバイスから剥離し、血管内皮に作用することがあり、脳梗塞や腫瘍性病変などとの鑑別が必要であることも勉強になりました。
後半は「今さら・・・」で『視覚』を行いました。
脳血管障害や脳腫瘍などで視野障害を伴うことがあり、その存在部位により欠損部位が異なります。これらを眼の構造とはたらき、視覚系の概要、視覚路と視野障害としてまとめてゆきました。
やや難解な領域でありましたが、『視覚(器)』に関してちょっと深い知識が得られました。
会場からの質問で宿題として持ち帰リました分は次回にご報告させていただきます。
さて、3月の定例会は下記の要項で進めてまいります。アットホームな雰囲気で、今回も多数のご参加をお待ちしております!! (田上修二)

題 目:1. seri.「今さら聞けない・・・」
       『頭頚部MRIのアーチファクト』 大西脳神経外科病院 放射線科 橋本 真輔
    2. seri.「こんな症例ありました」
       『今、そこにある症例』 王子会 神戸循環器クリニック 放射線技術科 大西 宏之
       『脳梗塞?』 新須磨病院 放射線科 山口 健司 
日 時:令和6年3月13日(水)19:00〜21:00
会 場:兵庫区文化センター(旧 神戸市立兵庫勤労市民センター)第3会議室 
     JR兵庫駅北 TEL078-576-0981
会 費:会員・会員以外 500円
連絡先:吉田病院 放射線科 森 勇樹 TEL078-576-2773