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こんにちは。私たちは診療放射線技師です。
私たちの活動する場はいろいろありますが、まずは一番馴染みのあるのが、病院でのX線検査ではないでしょうか?肺炎などの有無を調べる「 胸部撮影
」や手足の骨折の有無を調べる「 骨の撮影 」などがあり、 最近ではX線CT検査もポピュラーになってきたような気がします。
また、住民健診や職場の定期健康診断に実施される胸部撮影も、私たち診療放射線技師が担当しています。 |
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これら以外に、放射線を使わない超音波検査、MR検査も携わっていることがあります。
その他の放射線関連業務として、工業、科学分野において、X線装置メーカーでの新機種開発・研究、製品の非破壊検査、そして放射線に関する環境測定サービスなどがありますが、これらは特に診療放射線技師の免許でなくても行えます。 |
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診療放射線技師として特筆すべきことは「 人体に放射線を照射することができる 」医師以外の唯一の国家資格を有した職種であることです。
人体に放射線を照射するということは、まったく無害というわけではありません。放射線の量(質)の大小があるにせよ放射線は物質を通過する時、透過してくる放射線と通過せずに、そこでエネルギーとして作用してしまうものがあります。この原理を使いX線写真をはじめとするX線画像ができるわけです。
放射線は、決して怖いものではなく、むしろ自然界ではあらゆる処に存在し、空から地面から、自然放射線として存在しています。日本は原爆投下の被害を受けた歴史もあり、また原子力発電所等の核エネルギー利用施設のトラブルにより、放射線は恐ろしいもの、危ないものと思われておりますが、
放射線を管理し、適正に利用することで、安全で豊かなエネルギーを手にすることができます。
身の回りでも、日常食品や私たち人体でさえ微量ながら有しており、とても身近な存在です。 また、放射線は最近の研究などで、ホルミシス効果と呼ばれる様々な有益効果をもたらすことが、指摘されています。
私たちが携わる『医療の診療・治療分野』において、放射線は病気の早期発見、早期治療に役立ち、今では現代医療には欠かすことのできないものとなっています。
必要最小限の放射線を使い、害する部分を最小限にすべく配慮し、安全に安心していただける医療を皆様に提供する役割を果たすのが私たち診療放射線技師です。
さらに、放射線を利用した検査に関すること、放射線の被ばくに関するご相談など、放射線に関する正しい知識を情報提供し、皆様の放射線に対する不安、不信を解消することも大切な役目です。
診療放射線技師の職能団体であり、公益法人である社団法人兵庫県放射線技師会会員はこれらのことに研鑚を積み、さらなる皆様の健康維持・増進に貢献していきたいと思っております。 |
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県民の皆様には、県下各地で開催されています「 放射線展 」「 健康展 」などででもご説明させていただいております。 (2006年「猪名川町健康展」での資料)

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