神戸東支部 支部長  井本 正彦

第33回技師のひろば ~ 神戸東西会
新型コロナウイルスも5類移行となり、行動制限も解除されたことにより、万全の感染対策を施し現地開催で進めてゆきます。
対面式でしか得られない活きた手技・技術を学ぶことが出来ますので、多くのご参加をお待ちしております!!今回の研修会は「救急X線撮影」を行います。

救急時の撮影は患者様の状態により、最小限の負担で短時間に多くの情報を得る撮影技術が求められます。
各施設でも工夫された撮影法があると思われますが、様々な補助具の使用により、簡便・正確・再現性のある撮影法をご教示いただきます。

講師はX線撮影領域において、学会・講演会と全国では大変ご高名である、神戸西支部元支部長の高井夏樹先生です。

分かりやすく、身につく解説で、日常業務における素朴な疑問も大歓迎!! X線撮影のスキルアップ間違いなしです。(神戸西支部 田上 修二)


〈講師メッセージ〉
この度は、救急時における股関節から足部までの下肢X線撮影のポジショニングのポイントと、下肢撮影に適した専用補助具について解説させていただきます。

通常時の下肢X線撮影では、患者さんに体位変換をしてもらって撮影を行いますが、救急時では、痛みにより体位変換が困難な状況で撮影するため、側面撮影時にはクロステーブル撮影が多用されます。

しかし、クロステーブル撮影時の補助具として簡易なブロックやクッションで代用した場合では、患部が不安定となるため正確なポジショニングは難しく、患者さんに苦痛が伴ってしまいます。

そこで下肢全域の側面のクロステーブル撮影を、患者さんと撮影者が共に楽に行える専用補助具を作成しました。さらにその補助具は膝蓋骨軸位撮影をX線の水平入射で撮影が可能で、さらに補助具の高さを変えるだけで45°屈曲のMerchant撮影が同様にX線の水平入射で撮影できます。

補助具を活用して救急撮影時のX線撮影を得意になっていただけたら幸いです。


日 時: 令和5年10月14日(土)15:00~
会 場: 神戸市産業振興センター801号室
   神戸市中央区東川崎町1-8-4(ハーバーランド内)JR神戸駅より南徒歩5分
会 費: 会員・非会員:500円 学生無料(要学生証)
お問い合わせ:こやまクリニック 画像技術科 田上 修二
TEL 078-581-1123
MAIL: tagami-s@hokuto-hp.or.jp 


~研修内容~
情報提供1: 光製薬株式会社
情報提供2:医療AI技術の取り組みと胸部X線画像検出ソフトウエア」
      富士フイルムメディカル株式会社
特別講演:「ストレッチャー上に適した下肢X線撮影技術」
三菱神戸病院 健康診断センター 主任 高井 夏樹先生