特別講演  「国民から見える職業へ」

日本放射線技師会 会長 熊谷 和正

於 平成15年 2月 組織研修会

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それでは本題に入らせていただきます。
あの、突然ですけど質問をみなさんにさせていただきます。正直に手を上げていただきたい。
診療放射線技師として私はプロだと胸を張って言える人は手を上げてもらえますか。
10人ちょっとですね。はいありがとうございます。
今日はほぼ100人いらっしゃるんですね、そうすると10%ということですかわかりました。
今、なんでこういうことで手を上げていただいたかということはまた後で触れさせていただきます。楽しみにしておいて下さい。
本日のテーマはですね「国民から見える職業へ」ということですが、
これは日放技の平成14年度のテーマということでございますけれども。日放技の方では毎年・例年、年度年度のテーマを
設定をして、テーマというのは目標ですね目標を設定しておりますよね。総会で採決していただいて、今年の目標はこうだ
ということでやりました。昨年の総会で採択してもらったのが「国民から見える職業へ」というテーマですね。
これはですね15年度も続けたいと思っています。今まで毎年、年度のテーマを掲げてですね、やってきましたけど
毎年替わるんですね、替わること自体は別に悪くないんですね。ただお題目のように掲げて今年はこういうテーマだ
ということで、流行り言葉のようにサ〜と過ぎてそれで1年過ぎるとまた違うもの、これでいいのかと私思うんですね。
やはり目標として掲げた以上は、ある程度その目標が見える程度まではしつこく食らいつく必要があるんじゃないかと
思うんですよ。毎年毎年、ガラッと替わったテーマを挙げていくと、これで中途半端な形でですね生煮え状態
ぜんぜん煮えてない状態ですね。また次のテーマこんな形でいいのかなと私会長になって思ったんです。
そういうことで来年度15年度もこのテーマ・目標を掲げていきたいと思います。
場合によっては16年度、17年度も当面続けていきたいと思います。場合によればサブタイトルをつけるぐらいかな
と思っています。やっぱりしつこさ、粘り強さというのが私たちの会に必要かなと思います。
前会長がよくおっしゃっていたことは、放射線技師はすぐに熱がさめると、そういう嘆きを言っておられたんです。
私そういう話しからも反省するわけじゃないですけども私もそう思うんです。やっぱりそれは日放技というか執行部というか、
そういう人たちなんかも冷めやすいというか、それが毎年度のテーマに表れているんじゃないかと思うんです。
自己反省すべきなんですね。そういうことでもっと粘り強くひとつの目標を掲げたらある程度やっていきたいと、
そういう私の姿勢の現れだと理解していただければと思います。
「国民から見える職業へ」ということの真意ですけどここで申し上げる必要は毛頭ないと思いますけど、
放射線技師の職業の存在を知らない国民まずないですね。
レントゲンをとってくれる人ということですね。レントゲン技師ということでかなりそういう呼び方をされると
アレルギーをもたれる方多いと思うんですね。私はそれほどアレルギー起こらないんですよ。
まあ名前を間違って呼ばれるって、それはもちろん新聞の中に記事の中にレントゲン技師なんて書いてあったら
文句のひとつも言いますけれども、それほどね目くじら立てることではないんですね、と私思ってるんですよ。
それはともかく名前を知られているとか正確に名前を呼ばれないとかそういう問題ではないと思うんですよ、
国民から見えるというのは。その職業はですね国民から見て自分たちにとって必要な職種かどうか。
これは必要な職種であると理解してくれたら国民から見えた職業になったと、そういう理解の仕方をしたい。
名前を正確に覚えてくれた、それで国民から見えた、とんでもないと思うんですよ。やはり自分たちにとって
絶対必要不可欠な職種の人たちなんだと理解してもらえたらいいんですよ。
たとえ名前が少々ずれていても私はかまわないと思うんですよ。そういう理解を私はしております。
でですね「国民から見える職業へ」というこれもお題目で終わらせたらダメなんです。
それをじゃあそういう方向にもっていくためにはどうしたらいいかということを具体的に考えなきゃいけないですね。
今まで毎年毎年テーマ・目標を設けてそれにどうトライしてきたかということを全然やってないじゃないか
ということは言いません。ここでは言いません。私はやっぱり目標を掲げたらですね、それに向けて具体的に
どうして進めていくのかということをそこまで考えて、それを実践していくべきだと考えております。
そうでないと全く始まらないんですよね。それを具体的に考えて具体的な形に表わしていく、それが日放技の
役割なんですよ。私はそう心得ます。
ではどうやって進めていくかということなんですけど。