特別講演  「国民から見える職業へ」

日本放射線技師会 会長 熊谷 和正

於 平成15年 2月 組織研修会

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ご紹介いただきました熊谷でございます。
今ご紹介いただいたんですけども若干自己紹介をさせていただきたいと思います。
というのは、私は日放技の会長になってまだ新米でございまして、現在どういう状態かということを
合わせてですね報告させていただきたいと思います。
現在は診療放射線技師の職はやっておりません。先程紹介していただきましたけども、
放射線医学総合研究所というところでずっと仕事をしてまいりました。
昨年会長に選ばれましてあくる日にすぐ辞表を出しました。それで7月いっぱいでクビにしてもらいました。
そういうことで今は全くフリーなんですよね。
日放技の会長というのは給料が何も無いんですよ。無いんですけどもあえて私はやめました。
その意味はですね、やはり私が全身全霊で日放技の会長をやっていくという意思表示をみなさんにしたかった
ということがひとつですね。
それからもっと大事なことなんですけども職に、職場にとらわれていると時間的な余裕ももちろんありませんけれども
精神的な余裕がないというのは、これは一番会長職にとって致命的なことではないだろうかと自分で判断したんです。
やはり会長になりますといろんな人と会ったり、いろんな交渉をしないといけないんですね。
その時に特定のその組織と組織の中に囲まれている、これ日放技は別ですよ、職場なんかですね。
そういうところに囲まれていると非常に制約を受けるんですよ。好き勝手なこと言えないんですね。
自分の思っていること100%言えないんです。それはいろんな交渉の妨げになります。
これは日放技の会長としてそういうしがらみをもっているというのはハンデになるとそういう判断をしました。
まあよく言われることなんですけども、忙しいでしょうときかれるんですね。まあ忙しくなくはないですけれども。
先週の土日は佐賀県へ参りまして土曜日ですね、それですぐに名古屋に移動して名古屋で日曜日、
みなさんとお会いしてお話しさせていただきました。本日は兵庫県ですね。来週は島根県へ参ります。
その次の週は石川県ですね金沢、その後は埼玉、栃木、神奈川、3月いっぱいずっと予定が入っております。
4月になってもいくつか入っています。ほとんど土日は無いというか土日は全部つぶれている状態ですね。
それはまあいたしかたのないことですが、そういうことについては私は特別どうだとかそういうことは一切感じておりません。
これは会長の義務だと思っているからしょうがない。
ですから時間が取れないとか忙しいから会長職に専心するためにという時間的な都合でやめたというようなことは
無いことはないですよ。
それは辞職の要因のごくごく10何番目の理由にはなるかもしれませんがメインの理由ではございません。
メインの理由はさっき申しましたように自分の意思表示がきっぱりと出来るとか、
そういう形を自分で作り上げたいということが根本的にございました。
そういうことで辞職をいたしました。それでその後いろいろ心配をみなさんにしていただきまして、
理事会の中でも無給というのは駄目だということで、そういう話しが出てきましてたいへん有り難い事で、
先週今年になってから6回目の全国理事会がありまして、その場で一応役員の給与体系が出来上がりました。
私もやっと給料が貰えるようになりました。大手を振ってですね給料を貰ったよといえる額ではございませんけれども、
何とか生活の保障だけはしていただけるような形になりました。たいへんありがたく思っております。
ただですね大事なことは会長になりまして最初の理事会からみなさんにお願いをしていることは、
私が会長を引いて次の会長になる人、どなたがなるかわかりませんけれどもその会長になる人も
絶対職場を掛け持ちはしてほしくないと、そういうものはいらん。という話しをしました。
理由は先程申し上げたとおりでございます。やはりこれからですね日放技がそういう形で活動していくためにはですね、
やはり給与体系、役員の常勤役員の給与体系は絶対必要なわけで、私の自分のためにということよりもですね、
後々のためにそういう体系が出来て非常に良かったと思っております。まあそういうことで今現状はそんなことです。